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16日からTOB、最大51%取得

タン・チョングループ、ゼロを40億円で買収

2014年5月16日 (金)

M&Aシンガポールの自動車製造・販売会社「タン・チョン・インターナショナルグループ」は15日、間接保有を含めて株式22.91%を保有しているゼロの株式を公開買付け(TOB)によって買収すると発表した。

株式取得はグループ会社のゼニス・ロジスティクス・リミテッド(香港)を通じて16日から6月12日まで実施し、最大28.09%を39億8566万円(1株830円)で買い取る。タン・チョン・インターナショナルグループは、保有分と合わせて持分比率51%の取得を目指す。ゼロは株式取得後も東証2部上場を維持する。

ゼロは15日、ゼニス・ロジスティクス・リミテッドの発表を受けて同社によるTOBに賛同する取締役会の意見を表明。タン・チョン・インターナショナルグループに入ることで、自動車販売が急拡大しているアジアへの進出を加速させる考え。

ゼロの主要株主は現在、ゼニス・ロジスティクス・ピーティーイー・リミテッドが22.29%で筆頭株主、SBSホールディングスが20.37%で2位株主となっている。

タン・チョン・インターナショナルグループの連結業績(2013年12月期)は、売上高1205億4400万円(40.1%増)、営業利益289億6900万円(2.1倍増)、最終利益274億4000万円(92%増)。一方、ゼロは13年6月期実績が売上高600億7300万円(4.7%増)、営業利益16億円(31.3%減)、最終利益7億1600万円(23.8%減)となっている。