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ゼロとタンチョンインターナショナル、中国の中古車マーケットに照準

2010年8月6日 (金)

ロジスティクスゼロの岩下社長(左)とタンエンスン氏(右)ゼロは6日、今月中旬にも香港に合弁会社を設立することを決めた。中国本土での中古車関連事業の運営会社設立を視野に、足掛かりとなる会社を香港に設立するもの。中国の自動車市場は、2009年の販売台数が1360万台を超え世界一となった新車市場に比べ、中古車の販売台数は410万台と「まだまだ黎明期にある」「今こそ好機」などと判断した。

 

新会社「八菱有限公司」は資本金1000万香港ドル(約1億1200万円)で、ゼロが51%、アドバンス・パシフィック・ホールディングスが49%を出資する。アドバンス・パシフィック・ホールディングスはゼロの筆頭株主であるゼニス・ロジスティクスと同じタンチョンインターナショナル社の100%子会社。

 

タンチョンインターナショナルグループは、本拠地をシンガポールに置く自動車の製造・販売グループ企業で、中国各地に営業拠点を展開している。代表のタンエンスン氏はゼロの社外取締役に就任しており、ゼロでは今回の取り組みを合弁とする理由について「タンチョンインターナショナルグループのビジネス経験や人的ネットワークをベースに、同グループの自動車販売のノウハウとゼログループが日本国内で培った自動車関連事業のノウハウが融合することは、中国国内で自動車関連事業を展開する大きなアドバンテージとなる」と説明している。

 

八菱有限公司の設立と同時に、2011年1月をめどに設立する中国大陸での独資外国企業設立のための準備チームを、ゼロとタンチョンインターナショナルグループ共同で編成し、本格的な事業開始に向けた検証と手続きを進める方針。