ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

UPS、海上混載輸送サービスを日本からアジア全域に拡大

2011年2月24日 (木)

ロジスティクスUPSは24日、昨年6月に日本で先行して販売開始された海上混載輸送サービス「UPSプリファードLCL」について、発地をアジアで10か所拡大すると発表した。同社は「海上輸送のコスト面でのメリットを維持しながら、各港から全米各地への戸口配達の輸送時間を最大40%短縮できる」としている。

 

まずは中国の上海、深セン、寧波、厦門の4都市発米国向けに開始し、今年3月には釜山(韓国)、台北(台湾)、さらに4月にはバンコク(タイ)、ホーチミン(ベトナム)、シンガポール、香港発米国向けの貨物にも拡大する。

 

UPSプリファードLCLの利用により、レーンによっては、通常3-4週間かかる海上輸送時間を最大半分近く短縮できる可能性がある。UPSプリファードLCLによる貨物は、米国西海岸の港に到着後、航空貨物用のUPS北米陸上ネットワークを使って輸送される。

 

これにより、競合サービスに比べ、輸送時間の短縮や日付指定配達ができる米国内の輸送先の拡大が実現した。また、現在の標準的な海上輸送サービスを使った場合に比べ、米国東海岸への輸送日数が8-16日短縮される。

 

輸送日数の短縮に加え、UPSプリファードLCLでは、UPSの貨物追跡ツールのクァンタム・ビュー・マネージなどUPSのテクノロジーを通じて、輸送過程の可視化を実現する。最先端の携帯スキャナと情報管理システムを使用し、一般に海上輸送では提供されない輸送関連情報を取得・送信しているという。

 

同社は「ロ単位のシンプルな料金設定や、簡略化された請求書発行、日付指定配達などの特徴も備えたUPSプリファードLCLは、ハイテクやエレクトロニクス、ヘルスケア、流通、自動車関連などの顧客にとって理想的な輸送手段となる」としている。