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欧米当局の変更型式証明を取得

ボーイング、初号機デリバリーに向け最終準備

2014年6月17日 (火)

ロジスティクス米ボーイングは16日、米連邦航空局(FAA)と欧州航空安全局(EASA)から787-9ドリームライナーの変更型式証明を取得したと発表した。これにより、787-9ドリームライナーは、ニュージーランド航空への初号機デリバリーに向けた最終準備に入る。

ボーイングの787-9型機プログラムでは、これまでに5機のテスト機を使用して1500時間以上のフライトテストを実施したほか、地上や研究所でさまざまなテストを繰り返し行った。同社は今回の変更型式証明の取得について「787-9ドリームライナーが航空法に則ったすべての適用基準に適合し、安全で信頼性の高い機体であることをFAAとEASAが承認したもの」と説明している。

FAAからは同時に変更製造証明も取得。787-9ドリームライナーの生産システムが設計通りに製造できることをFAAが承認したもので、FAAとEASAは双方の検査結果を容認することを通例としているため、EASAもその結果を容認する。

787型機ファミリーの2機種目となる787-9ドリームライナーは、787-8型機と比べて胴体が6メートル(20フィート)延長。同クラス機費で燃料効率性が20%アップ、排ガス量も20%減少するという787-8と同等の環境性能を保持しながら、搭乗客数や貨物搭載量を増やし、航続距離も延ばした。

787-9ドリームライナーのこれまでの受注数は26社からの413機となっており、787型機全機の受注数の40%を占める。