ボーイングと中部空港、787機部位の保管拠点新設

拠点・施設ボーイングと中部国際空港は30日、ボーイング787型機の部位輸送を円滑化するため、ドリームリフター・オペレーションズ・センター2（DOC2）を設置することで合意した。

ドリームリフターは、ボーイング747-400型旅客機からの改造機で、787型機の主要部位を米国内の最終組立地まで輸送する。世界では現在、4機のドリームリフターが運用されており、中部国際空港はドリームリフターが運航する日本で唯一の空港となっている。

ドリームリフター・オペレーションズ・センターは、中部地域で製造したボーイング787型機部位をドリームリフターに搭載するためのハンドリング機材、ボーイング787型機部位の保管庫として、2014年1月から稼働しているが、機能を拡充し、新たに「DOC2」として空港島中央最南端部のDOC隣接地に整備する。

具体的には、ボーイング787型機部位をドリームリフターに搭載するためのGSE車両「ラージ・カーゴ・ローダー」（LCL）、「モバイル・テール・サポート」（MTS）を屋内に保管するほか、三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の工場から海上輸送されるボーイング787型機部位を、ドリームリフターに搭載するまでの間、一時的に保管する。

中部国際空港が整備主体となり、ボーイングが賃借する形で運営する。建築面積は2000平方メートルで11月に着工、2016年夏の完成を目指す。