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ボーイング、747-8貨物機、初号機デリバリーへ最終準備

2011年8月22日 (月)

ロジスティクスボーイングは21日、747-8フレイターの変更型式証明を米連邦航空局(FAA)、欧州航空安全局(EASA)から取得したと発表した。変更型式証明は、新型機の型式証明にあたるもので、747型機の派生型である747-8型機にはこの変更証明が適用される。FAAからは同時に変更製造証明も取得している。

 

これにより、747-8フレイターは商業運航までに必要とされる全プロセスを完了し、9月初旬にローンチカスタマーのカーゴルックス社への初号機デリバリーに向けた最終準備に入る。

 

変更型式証明の取得は、747-8フレイターが航空法に則った全ての適用基準に適合していることをFAAとEASAが承認したもので、変更製造証明は、ボーイングの747-8フレイターの生産システムが設計通りに製造できることをFAAが承認し、EASAがその結果を容認したもの。FAAとEASAは双方の検査結果を容認することを通例としている。

 

747-8フレイターは、これまでに3400時間超のフライトテストを実施、ほかにも地上テストや部品、部位、素材などのテストを何千回も繰り返して今日に至っている。ほかの貨物専用機と比較して最低の運航コストと最高の経済性、環境性能も向上した最新の貨物専用機で、全長は76.3メートルと、747-400フレイターよりも5.6メートル長く、メインデッキに4枚、ロワーデッキには3枚のパレットを多く搭載可能。貨物搭載量にすると16%の増加となる。