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江差線の貨物列車脱線、23日夜に運行再開見通し|続報

2014年6月23日 (月)

ロジスティクスJR北海道とJR貨物は23日、江差線札苅駅構内で22日午前4時15分に発生した貨物列車の脱線事故について、23日午後9時過ぎをメドに復旧作業を終了するとの見通しを発表した。旅客列車は23日の「急行はまなす」(札幌・青森間)から、貨物列車は上り6092列車、下り2051列車から運転を再開する。

この事故は21日午後10時22分に札幌貨物ターミナル駅を出発した貨物列車(機関車1両とコンテナ貨車20両編成)が22日午前4時15分頃、江差線札苅駅構内を走行中に非常ブレーキが作動して列車が停止。コンテナ貨車の後ろから2両目の貨車の後部2軸が脱線し、この貨車と一番後ろの貨車1両がおよそ17メートル分離している状態を運転士が発見した。

その後の調査で江差線泉沢駅・札苅駅間33.174キロ(札苅駅から五稜郭方面へ1キロの位置)から脱線痕が続いていることが判明。現在は運輸安全委員会が原因を調査している。この事故によるケガ人は出ていない。

復旧作業は、運輸安全委から現場保全命令の解除を受けて22日午後7時43分から開始し、23日午後1時5分時点ですべてのマクラギの交換を完了。その後、線路つき固め作業、信号設備の復旧、踏切敷板の補修などの作業を実施し、終了後に確認列車を運行させた。

運輸安全委による事故原因の調査が行われているが、現時点で事故原因が明らかになっていないことから、JR北海道は「運輸安全委による調査結果が出るまでの間、JR北海道として当面の対策を実施し、運転を再開する」ことにした。

■脱線位置図
脱線位置図(出所:JR北海道)