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静岡県で運送事業者が劇物指定品75キロを紛失

2014年6月30日 (月)

国内静岡県は6月27日、運送事業者から西部保健所に農薬の医薬用外劇物がなくなったとの報告を受けた、と発表した。運送事業者と保健所はこれまで劇物がなくなった原因や場所の特定に努めたが、いまだこの劇物は発見されていないという。

県によると運送事業者は5月20日、西部保健所に対し「大阪市から掛川市まで運送予定だった劇物が不明になった」と報告。これを受けて保健所が劇物所在不明の原因と、どの地点でなくなったのかを調査するよう指示した。

6月16日になって、運送事業者は西部保健所へ「劇物は県西部地区の営業所管内でなくなった可能性が高い」とする内容の調査報告書を提出した。県は「なくした可能性の高い地域」として、掛川市、袋井市、御前崎市、菊川市、牧之原市、川根本町を挙げている。

所在が不明となっているのは、殺虫剤(商品名「バイジット粒剤」)として運送していた、「ジメチル-4-メチルメルカプト-3-メチルフエニルチオホスフエイト」を含有する製剤で、ダンボール箱3箱(75キロ)を運送していた。成分量として3.6キロ。「ジメチル-4-メチルメルカプト-3-メチルフエニルチオホスフエイト」は一般的に「MPP」と呼ばれ、毒物劇物取締法に劇物として指定されている。

県では、劇物を発見した場合、最寄りの保健所衛生薬務課か薬事課への情報提供を呼び掛けている。