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経産省調べ

7-9月の鋼材需要見通し、前年同期比2.9%減の2425万トン

2014年7月3日 (木)

調査・データ経済産業省は3日、7-9月期の鋼材需要見通しを公表した。7-9月期の鋼材需要量は4-6月期に比べて1.8%増えるものの、前年同期比では2.9%減の2425万トンとなる見通し。

国内建設部門の需要は、季節的要因で4-6月期よりも増えるが、建築需要が消費税増税前駆け込み需要の反動などによって減少することから、前年同期比では減少。経産省は「人手不足や人件費の高騰などが工事の進捗などを遅延させ、実需発生タイミングにずれを生じさせている点に留意する必要がある」と指摘している。

また、国内製造部門の需要は、消費税増税後の反動減の影響が小さく、堅調な設備投資関連需要や造船向け需要の回復傾向により、前年同期比が横ばい、4-6月期に比べても微増となる。

普通鋼の鋼材輸出は、設備修繕などで輸出が抑えられていた4-6月期に比べて微増となるものの、アジアで鋼材過剰供給が継続していることから、前年同期比では減少する。

今期の粗鋼需要量は2796万トン。鋼材需要は前期比で増加するものの、4-6月期に季節的な増産が行われたことを踏まえれば、粗鋼需要は前期比、前年同期比ともに横ばいとなる。