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負債2.7億円、帝国データバンク調べ

1904年創業の倉治回漕店、自己破産申請へ

2014年7月10日 (木)

M&A帝国データバンクは10日、倉治回漕店(神戸市西区)が6月30日付で事後処理を土谷喜輝弁護士(大阪市北区)ほか2人に一任し、自己破産を申請する予定だと発表した。

同社は1904年9月創業、24年8月に法人改組した老舗の貨物自動車運送業者で、海運業者として事業をスタートし、道路網の発達に伴って貨物自動車運送業へと業態を転換。牛乳や飲料水のほか生鮮・冷凍食品の配送を主体に、付帯する梱包・検査作業や物流センター業務も手掛け、07年10月期には売上高4億4700万円を計上していた。

しかし、その後は景気低迷に伴う物流の減少や同業者間の競合により業況が伸び悩み、13年10月期の売上高は3億7600万円にとどまっていた。収益面も運賃単価の下落と燃料費の高騰で低調に推移し、借入金負担も重荷となっていたことから、金融機関から返済条件緩和などの支援を得ていたが奏功せず、今回の事態となった。

負債は債権者40人に対して2億7600万円。