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三栄海運、仙台・大船渡港「壊滅、全く状況つかめず」

2011年3月15日 (火)

話題仙台港のコンテナヤードの状況(出典:三栄海運、クリックで拡大)三栄海運は15日午後の状況として、小名浜港、仙台港、大船渡港の情報を取りまとめた。

 

小名浜港では関係会社の社員全員の安全が確認された。ライフラインの電気、水道がストップしている。コンテナターミナルは、約50-100センチメートルの冠水が認められるが、コンテナ自体の流出はないという。このため、下段に蔵置されているコンテナ貨物は水濡れ、塩害の損傷の恐れがある、としている。

 

また、3段目に蔵置されているコンテナには、多少のずれを確認した。ターミナル自体は、液状化現象のため、復旧に相当な時間がかかる見通しで、ガントリークレーンはレール自体のゆがみがあり、運転不能状態。ヤードに向かう道路にも液状化現象が見られるが、乗用車での通行は可能となっている。

 

仙台港は壊滅的な損傷を受けているものの、ターミナル事務所自体は浸水にとどまり、倒壊はしていない。コンテナはコンテナヤードに散乱しているか、海上に流出した状態で、同社代理店事務所の状態は不明となっている。

 

大船渡港も壊滅的な損傷のため、事務所が存続していない状況で、貨物もほぼ全て流されていて全く状況がつかめない状態だという。同社では「各港とも海中にどのなものが沈み込んでいるか全く不明なため、港に近づくことができない模様」としている。