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内外トランス、中間純損益予想を下方修正、特損で赤字化

2014年7月15日 (火)

財務・人事内外トランスラインは15日、1-6月期中間決算でのれんの減損損失、システム開発費返還訴訟に伴う貸倒引当金、訴訟損失引当金、有価証券評価損合わせて5億6800万円を特別損失に計上すると発表した。これに伴い、中間・通期業績予想を修正した。

のれんの減損損失は、子会社「NTLロジスティクス・インディア」(インド・ニューデリー)で売掛金の回収遅延に伴う貸倒引当金の計上を考慮し、のれんの回収可能性を検討した結果、2億9400万円の損失を計上する見込みとなったもの。

システム開発費返還請求訴訟での特別損失は、同社が2009年9月1日、東京地裁に対して基幹システム開発元を相手取り債務不履行による払済金の返還請求訴訟を起こし、第1審で同社の訴えが棄却されたことに伴って、「保守的見地」から貸倒引当金9000万円を計上。この訴訟で開発元から残存経費の支払請求訴訟を起されていたが、この訴訟も6月26日に東京地裁で敗訴する見通しとなったことから、訴訟損失引当金8200万円を計上する見込みとなった。

このほか、投資有価証券評価損10億2200万円を計上、特別損失処理する。

これらの特損計上に伴い、中間期の純損益は4億円の黒字から4億円の赤字に転落する見通しとなった。また、通期業績は黒字を維持するものの、8億5000万円から1億円へと利益幅が大きく縮小する見込み。