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岡村製作所、自動倉庫型ピッキングシステムを発売

2014年8月29日 (金)

サービス・商品岡村製作所、自動倉庫型ピッキングシステムを発売08岡村製作所は8月29日、ノルウェーのヤコブハッテランドコンピューター社と販売契約を締結し、自動倉庫型ピッキングシステム「Auto Store」(オートストア)を9月から発売すると発表した。

オートストアは高い収納効率を生かし、特に多品種少量のロングテール商品を扱う通信販売業界の物流拠点やメーカーの保守部品サービスセンターなどに最適な自動倉庫型ピッキングシステム。

岡村製作所、自動倉庫型ピッキングシステムを発売01専用コンテナを高密度に収納し、ロボットがコンテナの出し入れを行う自動倉庫型ピッキングシステムとなっており、格子状に組まれたグリッド(支柱・梁)、ビン(専用コンテナ)、ロボット(電動台車)、ポート(ピッキングステーション)のモジュールで構成される。導入数は全世界で51システムに上る。

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グリッド内に隙間なくビン(コンテナ)を積み上げて収納する構造としたことで高密度保管を可能とし、同数のコンテナを保管する場合、スタッカークレーン式自動倉庫の2分の1、平置き棚の3分の1のスペースで対応できる。グリッドはレイアウトの自由度が高く、さまざまな設置環境に対応。

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専用のシミュレーションソフトにより、最適なシステム能力を発揮するレイアウトとロボット台数を判断できる。出庫頻度の高いビンをグリッドの上層部に集約し、出庫にかかる時間を短縮する。出庫するコンテナを事前に準備しておくことで、出庫時間を短縮することが可能。

拡張性にも優れており、ロボットやグリッドを追加するだけでシステムの拡張や能力アップに対応できる。メンテナンスの際は、システム全体の稼働を止めることなくロボットを1台ずつメンテナンスし、ロボットは小型モーターで駆動するため消費電力が少なく、動作時に発生する回生電流を自己充電して再利用する。

岡村製作所、自動倉庫型ピッキングシステムを発売05  岡村製作所、自動倉庫型ピッキングシステムを発売06岡村製作所、自動倉庫型ピッキングシステムを発売07システムを構成するモジュールのうち、グリッド(支柱・梁)は格子状に組まれたアルミ製の支柱と梁を組み合わせて構築。セル(マス)の中にビンが段積み格納される。棚板がない構造のため、コンテナを隙間なく積み上げることができ、高い収納密度を得られる。シンプルな構造で増設も容易なため、将来的な収納量の増加に対応できる。

ビン(専用コンテナ)は保管物を収納するビンは専用タイプを使用。高さが220ミリの「Lowタイプ」と、330ミリの「Hiタイプ」の2種類を用意。最大積載質量はともに30キロで、グリッド1マス内にLowタイプは最大24段、Hiタイプは最大16段まで格納できる。

岡村製作所、自動倉庫型ピッキングシステムを発売09ロボット(電動台車)はバッテリーを搭載し、フル充電の状態で8時間稼働する。充電容量が低下すると、自ら充電ステーションへ向かい充電。自己診断機能により、不具合が生じると自ら再起動などの修復処理を行う。

ポート(ピッキングステーション)は2種類をラインナップし、要求能力に合わせてコンベヤ式ポート(スタンダードタイプ)と回転式ポート(高速タイプ)から選択できる。