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内航総連調べ

7月の内航輸送動向、貨物船2%減、油送船3%減

2014年9月11日 (木)

調査・データ日本内航海運組合総連合会(内航総連)が11日に発表した内航海運の輸送動向によると、7月の貨物船の輸送量は1868万8000トン(前年同月比2%減)となった。

このうち鉄鋼は5月以降同レベルの輸送が続き、1%減、原料はセメント原料の石灰石輸送の減少から11%減、。燃料は他燃料からのシフトや夏季の需要期に入り、19%増となった。

紙・パルプは前年7月に入渠していた船の入渠時期が変更となった影響で輸送は順調ながら、消費税増税前の駆け込み需要の反動減や新聞の販売不振もあって前年同期並みにとどまった。雑貨は消費税増税後の反動減がある一方で、輸出向けの自動車関連部品、飲料、農作物の輸送があったものの、台風8号による欠航で2%減。

自動車は消費税増税後の反動減で、これまで好調だった軽自動車販売が減少し、4%減。セメント輸送は高い稼働率を維持して6%増となった。

7月の油送船の輸送量は、「エネルギー供給構造高度化法」による国内転送の増加などもあったが、黒油(電力需要)の需要減少や白油(ガソリン)需要の低迷が続き、1064万6000klで3%減。輸送品目別では黒油が6%減、白油が1%減、ケミカルが2%減、高圧液化が11%減、高温液体が前年同期並み、耐腐食が10%増となった。