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8月の内航輸送動向、台風避難で輸送量4%減

2014年10月10日 (金)

ロジスティクス日本内航海運組合総連合会(内航総連)がまとめた8月の輸送動向調査結果によると、同月の貨物船の輸送量は1713万2000トン(前年同月比4%減)となった。台風11号・12号の発生による船舶の避難などが輸送に影響した。

鉄鋼が2%減、原料はセメント原料の石灰石輸送の減少から11%減、燃料は他燃料からのシフトや夏季の電力需要期に入り、石炭輸送が旺盛となって7%増えた。

紙・パルプは船舶の入渠、新聞用紙の販売不振、消費税増税後の反動減で需要が減少傾向。工場の休転による在庫調整が影響して10%減。雑貨は増税後の反動減のほか、天候不順による全国的な気温の低下で飲料の輸送が低調となり、2%減。

自動車も増税後の反動減で4%減。セメントは高い稼働率を維持して4%増となった。

油送船の輸送量は1039万7000klで7%減。4月以降「エネルギー供給構造高度化法」によって国内転送が増加し、輸送量を押し上げる傾向が見られたものの、黒油は電力向け需要のLNG・石炭など他燃料へのシフトが顕著に表れ、天候不順による全国的な低温もあって、電力需要が減少。輸送量も大幅に減少した。

白油(ガソリン・灯油)は、夏季の灯油備蓄輸送は堅調に推移したものの、天候不順によるドライブ需要の減少やガソリン価格の高騰などによりガソリンの販売不振が輸送量を押し下げた。黒油が15%減、白油が5%減、ケミカルが1%減、高圧液化が5%減、高温液体が1%減、耐腐食が2%増。