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パナマ運河通航料支払額が10%増加、船協調べ

2014年9月29日 (月)

ロジスティクス日本船主協会はこのほど、パナマ・スエズ両運河の通航船実態調査結果をまとめた。調査の結果、同協会会員会社の運河通航料支払額は、期中の通航料改定の影響でパナマ運河が前年比10%増、スエズ運河が2%増となった。

パナマ運河の利用状況は、通航船社数が前年度比較で2社減の16社となり、利用隻数(延べ)も5隻減の1011隻となった。G/Tベース・D/Wベースではそれぞれ4472万7000G/T、4093万4000D/W。

通航料の支払実績は、コンテナ船以外の料率の基本となる通航船舶トン数ベースで2715万トンとなり、コンテナ船のベースとなるTEUは100万1000TEU。この結果、12年10月、13年10月の通航料引き上げの影響もあって全体の通航料は、10%増の2億3784万4000米ドルとなった。

船種別延隻数は、自動車専用船がもっとも多く356隻から380隻に7%増え、コンテナ船は209隻から215隻へと微増、PC/UMSベースでもそれぞれ1957万5000トンから2104万トンへ7.5%増、96万5000TEUから100万1000TEUへ3.6%増と上昇した。これに伴い、通航料も自動車専用船が7.7%の増加、コンテナ船が5.1%の増加となった。

スエズ運河の利用状況は、通航船社数が2社減の10社となった。利用隻数(延べ)は1261隻とわずかに増えたものの、G/Tベースでは8億2520万G/T、D/Wベースでは6912万3000D/Wと、ともに微減となった。

通航料支払実績は、料率の基本となるスエズ運河トン数ベースで6400万6000トンとなり、全体の通航料は2.2%増の4億417万8000米ドルとなった。

船種別でみると、延隻数はコンテナ船が551隻から520隻と6%減、自動車専用船は335隻から348隻で3.9%増となった。SCNTベースでは、それぞれ3988万1000トンから4018万3000トン、1905万1000トンから2013万3000トンと微増。この結果、通航料もコンテナ船が0.44%の微増、自動車専用船が3.4%増となった。