ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三井造船、中規模汎用ガス運搬船のプロトタイプ開発

2014年10月3日 (金)

荷主三井造船は3日、中規模汎用ガス運搬船のプロトタイプ「neo82GC」を開発したと発表した。

シェールガス革命が海運産業に今後もたらす影響を見越し、液化天然ガス(LNG)やシェールガスの副産物(エタン、エチレンガス)の海上輸送を念頭に、新たな中規模汎用ガス運搬船の開発を進めていた。

同社は「液化天然ガス(LNG)の海上輸送は大規模輸送を前提とする大型船と、世界各地のハブ港を軸とする中規模輸送を前提とした中型船に、今後は分化していく可能性がある」とみており、一方でエタンやエチレンなどのガス(LEG)の海上輸送では船型の大型化を見込んでいる。

そこで、同社は「2つのトレンドが交わるところに、新たな海上輸送の需要が生まれる」ことを期待し、プロパンやブタンなどの液化石油ガス(LPG)の輸送量が増加していくことを踏まえ、中規模汎用ガス運搬船のプロトタイプとしてneo82GCを開発したもの。

これまで、次世代型環境志向船「neoシリーズ」のラインナップとしてバルクキャリアを中心に開発、市場投入を進めてきたが、これにガスキャリアを「ネオ」ブランドに加える。