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自社物流施設をTC運用、店舗オープン前に全テナントへの配達完了

佐川急便、大型施設向け納品を効率化する「スマート納品」開始

2014年10月22日 (水)

ロジスティクス佐川急便は21日、顧客の入荷業務の効率化による作業負荷を軽減する「スマート納品」サービスの提供を開始した。

スマート納品は、同社が強みとしているBtoBサプライチェーンの中で、顧客の調達(仕入れ)から入荷(入庫・検品)までのプロセスを改善するサービスで、深夜・早朝を含む時間帯別納品の提供、商品カテゴリー別・ロケーション別に事前の仕分けなどを同社の中継センター・営業所などの大型施設で行い、納品する。

これにより、顧客の庫内作業における業務工数を削減し、作業負荷の軽減につなげる。大型物流施設や大規模ショッピングモール・展示会場・商業施設などを対象に、同社の大型施設を活用、無償で提供する。

具体的には、同社の施設をTC(通過型倉庫)として運用し、顧客の要望に合わせて事前仕分けや納品時間をカスタマイズして配達業務を行う。同社は書類から260サイズまでの大きな荷物を取り扱っていることから、これまで荷物の形態に合わせて複数の配送業者を使用していた顧客は、配送を同社に指定することで、納品時の業務工数を削減できる。

新サービスの開始に先立ち、6月から三菱地所・サイモンが経営する国内9店舗のプレミアム・アウトレットの施設内でトライアル運用を実施。100-200店舗に及ぶテナントをゾーン分けし、それぞれのゾーンに専用コードを付与することで、現地納品前にあらかじめゾーン別に仕分けを行い、スムーズな納品を実現した。

この結果、配送時間を大幅に短縮し、店舗オープン前の9時30分にすべてのテナントへの配達が完了するまでに改善、顧客から高い評価を得たとして、本格展開することにした。