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UPS、7-9月期の営業利益8.3%増加

2014年10月27日 (月)

財務・人事UPSは27日、7-9月期の業績を発表した。希薄化後1株当たり利益は1.32ドルで、前年に比べて13.8%増加、営業利益は8.3%増加した。

米国国内の1日あたり取扱量は、BtoC(企業と消費者の取引)とBtoB(企業間取引)のいずれも顧客需要の高まりを受け、6.9%増加した。国際貨物の取扱量は、アジアと欧州の力強い成長により、9.4%増加した。四半期の全世界での取扱量は11億個で、6.9%増加した。

米国国内小口貨物部門の売上高は5.3%増加して87億ドルとなった。1日の取扱量は、陸上輸送サービスと2-3日後配達の航空輸送サービスがそれぞれ7.7%、5.9%増とけん引し、全体で6.9%の増加となった。eコマースがBtoCの力強い成長をけん引したほか、BtoBの取扱量も増加した。

営業利益は7.8%増の13億ドル。営業利益率は30ベーシスポイント上昇して14.7%となった。新技術と取扱能力への投資がコスト低減に貢献し、営業レバレッジが向上した。

貨物1個あたり売上高は1.5%減で、基本料金の改定は顧客、商品構成の変化で相殺された。UPSシュアポストの取扱量が50%超増え、商品構成の変化に寄与した。

期中には代替配達ソリューション「アクセスポイント」をニューヨーク、シカゴへ拡大すると発表。4400店舗を超えるUPSストアに加え、2015年末までに米国の他都市にも拡張する計画。

国際小口貨物部門の売上高は5.5%増の32億ドルとなり、1日あたり取扱量は6.7%増加した。輸出取扱量は9.4%と急増し、世界のすべての地域で増加した。アジア発の取扱量は16%増加し、欧州発の取扱量は14%増加した。

営業利益は10.3%増加して4億6000万ドルとなった。営業利益率は70ベーシスポイント上昇して14.5%。四半期中に実施した売上高と費用に関する施策が、利益率の改善に寄与した。

貨物1個あたり売上高は、商品構成の変化と、輸送距離が比較的短いレーンへの継続的な高需要が影響し、為替影響を除くベースで1%減少した。低価格サービスの伸びが引き続きプレミアム・サービスを上回り、イールドを圧迫した。

サプライチェーン・フレート部門では、主にディストリビューション事業と北米の陸上混載・貸切輸送サービスを提供するUPSフレートが成長し、売上高が7.4%増の24億ドルとなった。営業利益は7%増の2億1500万ドルとなり、営業利益率は8.9%となった。

フォワーディング事業の売上高増は、ハイテク製品の新商品投入と政府関連の需要増により、国際エアフレート(IAF)の輸送重量が増加したことが主な原因となっている。北米のエア、オーシャンフォワーディング事業での営業利益率は、IAFでの継続的な価格圧力により十二分に相殺された。

ディストリビューション事業の売上高は、で10%超増加。ヘルスケア、小売顧客からの好調な需要が増収に貢献した。

UPSフレートの売上高は7.9%増加して8億1000万ドルとなった。LTLの取扱量は4.7%増加し、CWT(100ポンド)あたりの売上高は1.1%増加した。営業利益と営業利益率は改善した。