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関東運輸局、中・大型車両への不正車検で千葉の業者処分

2011年4月18日 (月)

行政・団体関東運輸局は18日、中・大型車両に対して必要な点検、整備、検査を全く行わずに車検手続き(ペーパー車検)などを行っていたとして、道路運送車両法違反の疑いで千葉県いすみ市の指定自動車整備事業者「岬自動車工業」に対し、指定の取消しや自動車検査員の解任命令などの行政処分を行った。

 

千葉運輸支局が過去に行った監査で、事業場の状況などからペーパー車検の疑いが生じたため、千葉県警が千葉運輸支局からの情報提供を基に捜査に着手。その後も千葉運輸支局が捜査に協力した結果、岬自動車工業の自動車検査員が5台の車両に対して必要な点検、整備、検査を行わず、保安基準適合証などを交付し自動車検査証の有効期間更新手続き(いわゆるペーパー車検)を行っていたことが確認された。

 

具体的な処分理由は、(1)ペーパー車検での車検手続を行ったこと(道路運送車両法第94条の5違反)(2)点検整備、検査を全て実施していない自動車に対して、保安基準適合証などを交付したこと(ペーパー車検、道路運送車両法第94条の5第1項違反)(3)自動車検査員が検査を全て実施していない自動車に対して、保安基準に適合するとの証明を行ったこと(ペーパー車検、道路運送車両法第94条の5第4項違反)――など。

 

これらにより、関東運輸局は同社に対し、18日付で指定自動車整備事業の指定の取消し、自動車検査員の解任命令1人、自動車分解整備事業の停止35日間の処分を行った。