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欧州向けサービスを強化

TNT、オランダにデポ新設、独向け航空貨物便を開始

2014年11月12日 (水)

ロジスティクスTNTエクスプレスは12日、オランダにデポを新設してドイツへの航空貨物便を開始し、欧州向けサービスを強化したと発表した。

同社はオランダのアイントホーフェンに新しい国際デポを建設し、独のハノーファー向けエア配送サービスを開始するもので、欧州の中核となる配送ネットワークに投資し、運用効率性とサービス品質を向上させる。

アイントホーフェンにある既存の賃貸施設が手狭になってきたことで、6350平方メー
トルの敷地面積で新デポの建設に着手。2015年6月の完成を目指す。

新デポは、最先端の仕分け・積み降ろし設備と、配送車と配送トラックが付けられる99の搬出入ドックを備え、全体の生産性と現場で働く250人の従業員の職場環境を改善する。

顧客への直接配送やリエージュ、アーネム、ノーサンプトン、パリ、チューリッヒ向けに毎日運行する長距離配送サービスが利用できるようになり、欧州北西部で増加する小包と貨物取扱量に対応する。特に、ヘルスケア、ハイテク業界の顧客に対するサービスを高める狙い。

また、欧州最大のエクスプレス配送市場となっている独向けのサービスも拡張する。

現在、ハノーファーからベルギーのリエージュにある同社の主要国際ハブと、デンマークのビルン、ノルウェーのオスロからハノーファーを結ぶ航空貨物輸送サービスを週5便運航しており、機材はボーイング737-400貨物専用機を使用している。

ハノーファーは、ハンブルク、ブレーメン、マクデブルクを含む独北部にアクセスするのに便利なゲートウェイとなっており、リエージュからハノーファー・ランゲンハーゲン空港までを毎日運行する夜間航空便により、緊急貨物を朝9時までに配送できるようになる。

同便は同空港で貨物を再度積み込みデンマークまで運航され、オスロを出発しハノーファー経由でリエージュに向かう航空貨物便は、ハノーファーを毎晩出発することから、独北部で遅い時間に集荷し、翌日に欧州全域に配送できる。

これらのサービスは特に、スピード重視の輸出入が求められる自動車メーカーや製造業へのサービスレベル向上策となる。

同社は2012年、ロードとエア配送の接続を円滑にするため、ハノーファーのオフィスとロード・ハブをハノーファー・ランゲンハーゲン空港敷地内にある大型ビルに移転。独のニーダーザクセン州最大のハノーファー・ランゲンハーゲン空港に自社の貨物専用機を運航することで、顧客の配送需要に柔軟に対応できるようにする。