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TLロジコム、台車管理システム構築、低コストで作業短縮

2011年4月21日 (木)

認証・表彰SBSグループのティーエルロジコムは21日、同社土浦支店の改善チームが19日、東京・両国で開催された「全日本物流改善事例大会2011」で優秀事例に選抜され、発表を行ったと発表した。同社チームは昨年に続き2年連続の出場。

 

25回目となる今回は、全国から選ばれた19の優秀事例が約200人の聴衆の前で発表された。土浦支店改善チームは昨年、最優秀事例を表彰する物流合理化賞を受賞しており、今回は大手スーパー「カスミ」のドライ品物流センターで配送車両に積み込む納品台車数を、ドライバーの記憶からシステムによる記録に改善した事例を発表した。

 

同センターでは、台車数の間違いによる誤配送の発生や事務所でのデータ入力作業負担が大きな問題となっていた。ドライバーがどの店舗へ何台の台車を積み込んだのかをシステム化すれば簡単に改善できそうだが、他社例で900万円以上の費用がかかるところ、改善チームは現場で入力と印刷ができる解決策をあきらめずに探し続け、2万9800円のレジスターに辿りついたという。

 

このレジスターを活用し、商品を店舗に、金額を台数に読み替え、レシートを出荷明細書に転用。わずか15秒で入力できる仕組みを完成させた。データも事務所PCに取り込むことができる。これにより、誤配件数が減少したほか、事務所要員を4人から3人に削減し、月の実働時間を250時間短縮した。

 

ティーエルロジコムでは「物流のシステム開発には高額な費用がかかるという常識を打破した改善事例であると自負している」とコメントしている。