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有事に備えた在庫確保などの代替供給体制を評価

政投銀、辰巳化学の新工場棟建設にBCM格付融資

2014年11月14日 (金)

拠点・施設日本政策投資銀行(DBJ)は13日、辰巳化学(石川県金沢市)に対し、「DBJ BCM格付」に基づく融資を実施したと発表した。

この融資は、同行独自の評価システムで防災、事業継続への取り組みが優れた企業を評価・選定し、評価に応じて融資条件を設定する融資メニュー。

辰巳化学は消化器・循環器系を中心に200種類の製品を備える後発医薬品(ジェネリック医薬品)メーカーで、近年は受託生産業務で太平洋側の代替拠点としての需要も増加してきたことから、安定供給体制を強化する取り組みの一環として、事業継続体制の整備を進めている。

今回の評価では、事業継続計画の基本文書を策定し、経営層を中心に体制整備の推進を図っていることや、有事の製品安定供給を経営上の重要課題として捉え、原料調達に要する時間などを踏まえて抽出した製品群を対象に、追加的に在庫確保を行い、同業他社との間で代替供給体制を整備していることを評価した。

融資は、生産能力の倍増を目指して松任第一工場(石川県白山市)の新工場棟建設を対象に実施、ハード・ソフト両面から事業継続体制整備を進める同社の取り組みを支援する。