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インプレスR&Dと京葉流通倉庫、POD書籍流通で協業

2014年12月5日 (金)

荷主インプレスグループで電子出版事業を手がけるインプレスR&D(東京都千代田区)と京葉流通倉庫は5日、POD(プリント・オンデマンド)書籍の書店流通事業で協業した、と発表した。出版社は在庫を抱えることなく、より多くの書店で印刷書籍を販売できるようになる。

「ネクスト・パブリッシング特約店制度」への参加書店を通じ、印刷書籍(POD書籍)の流通を開始したもので、京葉流通倉庫のPOD製造機能と流通インフラを利用することで、1部単位で利用できるようになった。今後、参加書店を拡大し、全国の書店店頭でPOD書籍を購入できるようにする。

PODは、注文に応じて最小1部単位で印刷・製本する出版方式で、インプレスR&Dでは2012年からアマゾンジャパン、三省堂書店などPODを導入するストアを利用し、在庫を持つことなく読者に印刷書籍を届ける仕組みを確立してきた。

ストアがPOD可能な印刷・製本機を導入する必要があるため、購入先が限定される課題が残っていたが、POD可能な印刷・製本機を導入している流通事業者の京葉流通倉庫と協業することで、POD書籍に特化した新しい流通手法を開発、一般書店店頭への流通を実現した。

これにより、出版社は在庫を抱えることなく、より多くの書店で印刷書籍を販売できるようになり、先行して11月7日から、経営コンサルタント大前研一氏の新ビジネスメディアシリーズ、大前研一ビジネスジャーナルを有隣堂、八重洲ブックセンターの一部店舗で販売している。

今回の書店流通では、新たに設けたネクスト・パブリッシング特約店制度を利用して実施する。参加書店は、1注文10部以上であればネクスト・パブリッシングで取り扱っているPOD書籍を入荷できる。