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関西電力、「このままでは燃料調達困難」と値上げ準備表明

2014年12月17日 (水)

荷主関西電力は17日、電気料金の値上げ準備を開始すると発表した。

同社は昨年、経営効率の向上と停止している原子力発電所の再稼動を前提に電気料金の値上げを実施したが、「過去3期に引き続き、赤字となることが避けられない」として、電気料金の値上げに向けた具体的な手続きのための準備を進めることにしたもの。

昨年の値上げ後、原子力プラントの再稼動に向けて原子力規制委員会による新規制基準適合性関連の審査を受け、高浜発電所3、4号機で原子炉設置変更許可申請書に関する審査書案が提示されたが、現在も審査が継続しており、依然として再稼動時期のメドが立っていない。

このため、既に料金改定時に前提とした時期から原子力プラントの再稼動が大きく遅れ、「火力燃料費などの負担が著しく増加」し、2012年度から3期連続の赤字となる見通し。

同社は「これ以上厳しい収支状況が続けば財務基盤の毀損(きそん)は深刻さを増し、燃料調達や設備の保守・保全などに必要な資金調達が困難になる」として、電力の安定供給に支障をきたすおそれがあると判断し、値上げ準備に入ることを決めた。