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原子力プラントの再稼動に「全力」

関西電力、今夏の電力需給「他社融通で辛うじて確保」

2014年5月19日 (月)

話題関西電力は16日、今夏の電力需給見通しを発表した。原子力の再稼働がない場合、「自社供給力が大きく不足する」が、他社からの電力融通によって「かろうじて最低限必要とされている予備率3%を確保できる」との見通しを示した。

管内の今夏の需要は、263万キロワットの節電を織り込むことで、2013年度並みの猛暑を想定した場合の最大電力を2873万キロワットと想定。供給力は、姫路第二発電所の設備更新の前倒しや、火力プラントの定期点検の繰り延べなど自社供給力の増加を図ったが、原子力の再稼動がない場合、自力供給力が大きく不足。中西日本、東日本の電力会社からの応援融通などにより、8月の供給力は2960万キロワットとなり、予備率は電力の供給に最低限必要とされている3%を辛うじて確保できる見通し。

同社は263万キロワットの節電を見込んでいるが、発電所のトラブルなど不測の事態で電力需給がひっ迫することも考えられるため、「電力需給のひっ迫が予想される場合には、健康に影響を与えない範囲、ライフライン機能などの維持や生産活動に支障のない範囲で、可能な限りの節電に協力してほしい」としている。

また、火力・水力などの供給設備を可能な限り活用しつつ、デマンドレスポンスなど需要抑制の取組みを促進。火力発電設備では夏季ピーク前の点検・作業の実施や異常兆候の早期発見・早期復旧に努め、電力需給のひっ迫に備える。併せて「原子力プラントの再稼動にも全力で取り組む」としている。

■節電期間
2014年7月1日-9月30日までの平日午前9時-午後8時
(8月13-15日を除く)