調査・データ日本海事センターが26日に発表したアジア・米国間のコンテナ貨物の荷動き動向によると、アジア18か国から米国向けの往航(昨年12月実績)は、10か月連続で前年実績を上回り、6.4%増の117.6万TEUとなった。
年計は5.9%増の1465.2万TEUで、2007年以来7年ぶりに過去最高を更新した。国・地域別では中国、韓国、ASEAN、南アジアが過去最高となった。
北米復航(米国発アジア18か国向け、11月の実績)は4か月連続の減少となる16.4%減の51.1万TEU。前年比で減少率が10%を超えたのは09年2月の28.7%減以来のことで、1-11月の累計も2.6%減の612.7万TEUにとどまった。
年計では09年以来のマイナスとなる見込みで、海事協会ではマイナス要因について「コンテナ化したバルク貨物の減少、主要貨物の消費減、自国生産、近隣諸国からの調達などによるもの」と分析。荷役の遅れに加えて空コンテナがうまく回っていない、シャーシ不足も影響しているとみている。