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【四半期決算】SBSホールディングス、震災で稼働率低下

2011年5月13日 (金)
2011年12月期第1四半期連結(単位:百万円)
 2011年12月期1Q2010年12月期1Q前期比
売上高27,48927,1041.4%増
営業利益3967994.1%減
経常利益△55892
当期純利益△552588

ロジスティクス東日本大震災で多くの顧客が被災し、その後の計画停電などの影響により、生産や販売活動の停止や停滞に追い込まれ、同社グループの稼働も大きく低下する事態となった。

 

顧客とともに物流機能の復旧に取り組む一方、被災地に向けた食料品、生活必需品などの緊急支援物資の輸送要請に対して大型車両延べ400台超を投入した。同社グループでは、東北地方に展開する事業会社で従業員3人が亡くなり、未だ1人が行方不明となっている。また、仙台や釜石の4物流センターが壊滅的な被害を受けたほか、建物・設備の一部損壊、保管荷物の荷崩れなどの被害が関東地方にまで及んだ。

 

物流事業は、昨年グループ入りしたVLロジネットとエイシーシステムコーポレイションの2社の業績が加わり、新たに地方大手スーパーの3PL業務や大型複合施設向け館内物流業務を開始するなど、業容拡大に取り組んだ結果、部門売上高は252億9900万円を確保した。しかし、食品を中心とした顧客の季節変動による物流量の低下、震災による業務停止や稼働低下が影響し、営業損失が2億5200万円となった。

 

施設や車両など震災関連の特別損失として1億5000万円、資産除去債務会計基準の適用に伴う影響額として3億7900万円などを計上したことから、四半期損益は赤字となった。

 

グループのティーエルロジコムが、日本ビクターの物流子会社・日本レコードセンターの株式取得契約を3月11日に締結し、4月1日に子会社としたことから、第2四半期以降は音楽・映像媒体物流の3PL業務が新たに加わるほか、多品種少量業態の通販物流などの顧客の開拓を進めていく。