荷主ニチレイが3日に発表した2014年4-12月期決算によると、同社の低温物流事業は営業利益が前年同期から6%減少した。
冷蔵倉庫業界全体の入庫量が横ばいで推移する中、同社は大都市圏を中心に保管需要の取り込みに注力。咲州物流センターが14年10月に稼働したことから、今後、大阪圏で保管能力拡大と輸配送能力の拡充を進める。前年度に稼働した東扇島2期棟・北九州TCや既存顧客の取扱い拡大、3PL事業の新規受託も寄与し、増収を確保した。一方、車両調達コストや電力料金などのコスト上昇が響き、減益となった。
海外事業は欧州地域で運送需要を着実に取り込み、小売店向け配送業務が拡大したほか、ユーロ高の影響で増収となったものの、鶏肉や輸入果汁などの在庫減少が響き、減益となった。
[ニチレイ]2015年3月期第3四半期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期第3四半期 | 2014年3月期第3四半期 | 増減率(%) | |
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売上高 | 123,593 | 116,170 | 6.4 |
営業利益 | 7,126 | 7,578 | ▲6 |