精工技研、千歳市に車載用電子部品工場を建設

拠点・施設精工技研は12日、子会社の不二電子工業（静岡市駿河区）が北海道千歳市に新工場を建設すると発表した。

不二電子工業は現在、静岡県の2工場で圧力センサーなど車載用電子部品を生産・販売しており、自動車販売が国内外で伸長していることを受けて需要が拡大していることから、生産量の増加に対応するために新工場を建設することにした。

一方で静岡県は南海トラフ沿いに位置しているため、将来的に巨大地震が発生する可能性が高いとして静岡県から離れた北海道に工場を分散することで、事業継続リスクを軽減する狙いもある。

新工場は千歳臨空工業団地に建設し、敷地面積は9900平方メートル。1期工事の建屋面積は2850平方メートルで、建設費9億7000万円を投じる。8月に着工し、2016年3月の完成、同年8月の量産開始を目指す。

量産開始後の生産能力はセンサー用基幹部品として月産70万個を想定。17年度には月産160万個へ引き上げる。