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決算説明会

SBSHD、3PL事業5.2%拡大、今期500億円台超に

2015年2月18日 (水)

ロジスティクスSBSHD、3PL事業5.2%拡大、今期500億円台超にSBSホールディングスの3PL事業売上高(前12月期)が485億円と前の期の461億円から5.2%拡大した。2015年度は511億円を見込む。18日に開催した決算説明会で公表した。

大手食肉加工専用のセンターを開設して関東圏をカバーする業務、関東・関西で大手百貨店の食品宅配物流、食品ネット通販向けセンターを受託し稼働させたほか、メガネレンズメーカーの共同センター化を促進する取り組みもスタートした。

また、新たに大手スーパーから1万坪規模の物流センター運営などを受注。さらに今後の取組を強化するため、3PL事業の中核を占めるSBSロジコムで営業組織を一新。従来の3部体制から6部体制へ拡大し、データ分析、提案など専門的なノウハウを持つチームを設けて営業支援体制を強化した。

さらに、3PL事業の拡大をハード面で支える不動産事業でも展開速度を加速。同社の鎌田正彦社長は「3PLを円滑に受託する位置づけで不動産事業に注力しているが、当社の開発する物流施設への引き合いが増え、同事業の業績が想定を上回る規模になってきている」と説明した。

このほか、2015年の海外事業売上高が290億円に達するとの見通しを示し、目標としていた海外売上高300億円を視野に捉えた。

好調な人材事業では、大阪・梅田に営業所を開設し、同事業の関西進出を果たした。同社の人材事業が特徴としているスタッフへの即日払いを武器に、事業拡大を図る。また、ドライバー不足への対応策として、SBSロジコムの傘下に運送専業の子会社2社を設立する。

■SBSホールディングス・鎌田正彦社長の質疑応答要旨
――日本郵政グループによるトール・ホールディングス買収など、海外物流市場で競争が激しくなっているが、対抗していく考えは。

鎌田社長:対抗する必要は感じていない。当社のネットワークを着実に構築し、地に足をつけて頑張っていきたい。

――トランスポール社に続くM&Aも考えているのか。

鎌田氏
:俎上で検討しているのはいくつかあるが急激にやり過ぎると、会計上の課題が出てくるなどデメリットもある。適切なタイミングで積極的に進めていきたい。

――人手不足だが、運転手の健康問題にどう取り組んでいるか。

鎌田氏:健康診断は全員が受診し、要再検査者へのフォローにも注力している。点呼時にドライバーが必要な薬を服用しているかどうかなど、日常的な取り組みに健康の視点をとり入れており、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査も実施している。