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アジアNVO上位25社に日系3社、ゼポ調べ

2015年3月4日 (水)

調査・データゼポ(米国ミネアポリス)は4日、米国税関ACEB/L統計データベースを基に2014年のアジア発米国向け海上コンテナNVOCC取扱量ランキングをまとめ、「アジアNVOsトップ25」として発表した。

それによると、NVOの取扱量はアジア18か国・地域発のTEUベースで40%を占め、対前年で10%増加し、平均(7%増)を上回る伸びを示した。

アジア発米国向けNVO市場の53%を上位25社で占めているが、これら25社の14年の伸びは15%増と、NVO全体の10%増よりも高く、シェアも12年以来、毎年1%ずつ増えている。

■アジア発米国向けNVO市場の概観(出所:ゼポ)

3年間の傾向(TEUベース%)2012年2013年2014年
AsiaNVOsTop5シェア21%22%24%
AsiaNVOsTop5前年比-2%12%20%
AsiaNVOsTop25シェア52%53%54%
AsiaNVOsTop25前年比0%1%15%
AsiaNVOs合計前年比-2%0%10%
Asia18か国発合計前年比0%3%7%
Asia18か国発NVOs取扱シェア40%38%40%
日系NVOs10社のシェア5.9%6%4.5%
日系NVOs+M&A2社合算シェア5.7%

さらに、NVO市場をけん引してきた国際大手NVOトップ5社はこの3年間同じ顔ぶれだが、ランキングは大きく変化し、特に5位だったクリスタルライン(Christal Line)がM&A戦略で一気に2位となった。トップ5社の前年比は、25社の伸びを上回る20%増となっており、シェアも12年21%、13年23%、14年24%と拡大している。

NVOが400社を越えるアジア市場の中で、トップ5社を中心に25社が5割以上を取扱う構図となっており、2月に海外大手の買収を発表した近鉄エクスプレスと日本郵便2社がそれぞれ21位、24位に浮上。日系としてはこれまで郵船ロジステイクス1社(20位)のみがランクインしていたトップ25社グループに新たに2社が加わることとなる。

2014ランキングキャリアコード-社名()内は買収側企業2014年のTEUシェア前年比
20位YASV+YUGL-郵船ロジステイクス5894314.0%-13.0%
41位+56位=21位KWEO+APLL-(近鉄エクスプレス)474760.8%18.0%
23位→24位TGFH-TollGlobalForwarding(日本郵便)449430.8%9.0%
2014実績を単純合算1513622.66%2.0%

トップ25社グループでは、20位がシェア1%ラインとなっているが、20-25位のランキングは13年に比べて3社が26位以下から上がってきている。25社全体では、13社が前年よりもランキングを上げており、伸び率でも13社が二桁増を示した。

14年ランキングで26位以下100位までの日系NVOは、エアタイガーエクスプレス、日本通運、三菱倉庫、近鉄エクスプレス、リコーロジステクィス、住商グローバルロジステクィス、CDSグループ、日新、三井倉庫の9社。