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不適切会計処理で過年度決算訂正

ロジネットJ、旧青山本店の「のれん」見直し、特損11億円超

2015年3月12日 (木)

ロジスティクスロジネットジャパンは12日、グループ内取引で不適切な会計処理があった問題で、2012年1月に旧青山本店(現ロジネットジャパン西日本)を連結子会社化したことで発生した「のれん」について、旧青山本店グループの固定資産回収可能価額まで減額し、減少額として11億1700万円を減損損失として2012年12月期の特別損失に計上、訂正すると発表した。

同社の2013年3月期決算は、訂正前の数値で最終損益が4億1300万円の利益となっているが、今回の一件で特損を11億1700万円計上することにより、大幅な赤字に転落していたのは確実。

また、過去に提出・公表した有価証券報告書や決算短信などを訂正する。対象は2012年4月から14年9月までの有価証券報告書、四半期報告書、内部統制報告書、決算短信、四半期決算短信で、「所定の手続を終了後速やかに開示する」としている。

同社は外部の専門家で構成する第三者委員会を設置し、旧青山本店(現ロジネットジャパン西日本)の再建に伴う会計に不適正な処理があったとして、過去に遡って訂正することにした。

具体的には、「ロジネットジャパン西日本に対する人件費の負担応援出張者、出向者などの人件費、企業会計上、グループ全体の管理運営業務、子会社の指導監督業務など、親会社の費用と認められるものはロジネットジャパンの費用として計上し、現場作業の補助などロジネットジャパン西日本の経営につながる費用は、ロジネットジャパン西日本の費用として計上することが適切」との指摘を受け、人件費負担を調べた。

さらに、ロジネットジャパン西日本との営業取引の適切性、グループ間での運送業務の委託料、倉庫賃貸借による賃料負担など会計上の適切性についても調査を行った結果、部門情報やのれんに関する会計上の見積りなど、過去での会計処理を訂正すべきとの判断に至った。