荷主三菱レイヨンは16日、機能膜分野の中空糸膜製品の製造、販売事業を傘下の三菱レイヨン・クリンスイ(東京都中央区)に移管すると発表した。クリンスイ社は三菱レイヨンの機能膜事業を引き継ぎ、5月1日から関連業務を開始する。
三菱レイヨンでは、顧客の装置に組み込んで使用される中空糸膜を利用したモジュールを製造・販売し、大型プリンタ、分析装置や純水処理装置向けに脱気・給気モジュールを、病院用手洗い装置、医療用分析装置や産業用洗浄装置向けに小型ろ過フィルターなどを提供。
これまで、顧客ニーズに合わせて製品開発を進め、モジュールとして量産化するビジネススタイルを採ってきたが、こうした事業モデルがクリンスイ社のビジネスモデルと一致しており、事業を移管することでより高い成長が得られると判断した。