国際協力銀、LNG船調達向けプロジェクトファイナンスを実施

ロジスティクス国際協力銀行（JBIC）は16日、液化天然ガス（LNG）輸送のためのLNG船調達に対するプロジェクトファイナンスを実施すると発表した。

13日に川崎汽船、国際石油開発帝石傘下のインペックスシッピングが出資するパナマ法人との間で、融資額8700万米ドルを限度（JBIC分）とするプロジェクトファイナンスの貸付契約に調印したもの。みずほ銀行、三菱UFJ信託銀行との協調融資によるもので、協調融資総額は1億2500万米ドル。

融資資金はパナマ法人がLNG船を調達する資金に充てられる。LNG船は主に国際石油開発帝石が豪州で主導するイクシスLNGプロジェクト産のLNG輸送に従事する。

同行では「日本企業によるLNG事業参画からLNG輸送に至る燃料バリューチェーンの強化に向けた取り組みを支援するもの」として、日本の海運会社のノウハウを活用しつつ、発電用燃料として重要性が高まっている天然ガスの長期安定的な確保に寄与するもの、と説明している。