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圏央道寒川北IC-海老名JCT開通1週間、早くも改善効果

2015年3月23日 (月)

拠点・施設国土交通省は20日、今月8日に開通した圏央道寒川北IC-海老名JCT間4.3キロの開通1週間後の交通量が平均1万7100台になったと発表した。

同区間の開通により、これまで開通していた隣接区間の交通量が大幅に増加。圏央道に並行する国道129号、県道相模原茅ヶ崎線で交通が転換していることも確認。移動性の向上に伴い、新たな観光需要の喚起などの効果も現れ始めている。

既に開通していた圏央道寒川南IC-寒川北IC間の交通量は、2900台から1万4700台へと5倍に急増、開通区間の北側に接続する茅ヶ崎中央IC-藤沢IC間でも2万2500台から2万6100台へと16%増えた。新湘南バイパス(茅ヶ崎西IC-茅ヶ崎海岸IC間)では、8700台から1万900台へ25%増加した。

放射方向の高速道路では、圏央道外側・内側ともに対前年同週比較で大きな変化はなかったが、並行する一般道では国道129号の戸田では4万4300台から3万9300台へと11%減少、県道相模原茅ヶ崎線の東河内でも1万4500台から1万2100台へと17%減っており、開通区間へ転換が進んでいることが分かった。

神奈川県の物流企業は「東京都・埼玉県西部を中心に段ボール製品を配送している。相模原愛川IC-高尾山ICの開通で便利になったが、今回の寒川北IC-海老名JCTの開通により輸送効率がさらに向上する。圏央道は路面状態が良く荷崩れが少ないのがメリット」と開通を歓迎、別の物流企業は「主な取扱品は病院で使われる医薬品で、品質保持のため温度管理が必要。圏央道の開通による所要時間の短縮、正確性向上に期待している。三環状の整備により、事故が発生した際などの選択肢が増えると思う」と話している。