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井本商運、6月からISOフル積載コンテナの引受け開始

2015年4月1日 (水)
井本商運の内航コンテナ船「さがみ」

▲井本商運の内航コンテナ船「さがみ」

ロジスティクス井本商運(神戸市中央区)は1日、ISO規格海上コンテナによる国内貨物の海上輸送サービス「海コン便」で、6月からISOフル積載コンテナの引き受けを開始すると発表した。

これまで、国内貨物の場合は40フィートコンテナの貨物積載重量を20トン(総重24トン)に制限していたが、新サービスでは引受限度を32%増量し、26.5トン(総重30.48トン)まで対応する。

井本商運、6月からISOフル積載コンテナの引き受けを開始3月31日に国土交通省が海コントレーラー関連の新制度を発表し、6月から外内貿別の許可基準が統一されることになった。12年度から段階的に措置されてきた「ISO規格海上コンテナを用いた国内貨物輸送」関連の一連の制度改正がすべて整ったことから、「国内貨物でも輸出入貨物と同等の海上輸送サービスが提供可能」と判断した。

同社は現在、北海道から九州まで不定期港を含めて全国54港を寄港地とする内航コンテナ船ネットワークを展開し、ISOフル積載に対応した海コントレーラーも全国の港湾に配備しているため、新制度に対応した海コン便新サービスを施行と同時に開始することにした。

新サービス開始後は、大型トラック(積載重量13トン)2台で長距離輸送していた貨物を40フィートコンテナ1台で輸送できるようになることから、重量貨物を中心に製品の競争力をより向上させるための長距離輸送の低コスト化、省エネ化、ドライバー不足、車両不足に対応するための長距離輸送の省人員化、災害時などに事業を継続させる(BCP)ための長距離輸送の多ルート化――といった効果が期待されている。

■井本商運の内航コンテナ船ネットワーク
井本商運、6月からISOフル積載コンテナの引き受けを開始