ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本除くアジア発は対前年増加、ゼポ調べ

米国西岸混乱で日本への影響突出、対米コンテナ輸送

2015年4月17日 (金)

調査・データゼポ(米国ミネアポリス)はこのほど、米国西海岸の労使交渉に伴う海上コンテナ輸送の混乱の影響をまとめた。日本発直航分と日本以外9か国のアジア発米国向けの平均を比ベた場合、1-3月累計で日本発が9.4%減だったのに対し、アジア発平均は4%増(日本を除いた9か国では4.7%増)と大きな差がみられた。

ゼポでは、「日本発の西岸比率がアジア平均よりも20%高く、東岸比率は20%低かったことによるものと見られる」と分析。

この影響で、日本発米国向けコンテナ輸出品目の一部で空輸への切り替えが急増しており、米国発アジア向け航空貨物統計でも、日本向け輸出が急伸、09年以降シェア1位だった中国向けを2月実績(重量ベース)では日本が抜いて1位となった。

2月分の日本向け航空貨物品目の構成と平均貨物単価の変化に着目し、「野菜、肉類、飲料などの海上輸送品目が緊急輸送されたことを示している」と指摘した。

■日本発直航分とアジア9か国発の東西港シェア差異(1-3月累計、前年同期比)
米国西岸の混乱で日本への影響突出、コンテナ輸送動向