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ゼポ・データマイン調べ

日本勢のシェア拡大、日本発米国向けコンテナ直航

2017年3月16日 (木)

調査・データ米国ゼポ・データマインが16日に発表した2月の米国向け海上コンテナ輸送実績によると、1月からの日本発米国向け直航便の船社別輸送実績で、邦船三社のシェアが2016年1-2月を8.3ポイント上回る63.7%に高まったことがわかった。

日本発米国向け直航便は、商船三井が輸送個数を41.3%(前年同期比)増やし、1月からの累計シェアが前年の17.3%から23%へと5.7ポイント高めてトップ。日本郵船は2位をキープしてシェア21.2%、3位の川崎汽船も輸送個数を21.1%増やしてシェアを2.4ポイント伸ばし、19.5%とした。これにより、邦船三社の合計シェアは前年同期の55.4%から63.7%へと大幅に高まった。

ゼポ

(出所:ゼポ・データマイン)

アジア主要10か国・地域発の米国向けコンテナ輸送実績は、前年同月比23%減の95万TEU、1-2月累計は前年比9%減の223万TEUとなった。ゼポ・データマインは2月が大幅な減少となった理由として「2月前半の春節期間の影響による輸送量減少と、前年2月が26.9%増と過去最高であった反動と重なったため」とみている。

世界発米国向けはアジア発の減少に加え、欧州、中米発もそれぞれ11%減、6%減と伸びず、全体で19.7%の減少となった。品目別では全体の18%を占める家具類が23.9%減、2位以下も上位10品目がすべて減少した。

アジア発の国・地域別米国向け輸送実績は、中国が26.5%でトップ、韓国が15.3%、台湾21.2%、香港28%、シンガポール29.9%と続くが、上位5か国・地域すべてが二桁の減少となった。

日本は6位で、機械類、電子電機などの品目が伸び、東京、名古屋、神戸の3港発分がそれぞれ16.8%、11.3%、13.7%の増加。韓国積み替え分は横浜、広島、水島がそれぞれ1.5%、13.6%、29.6%の増加となったものの、合計は7か月連続のマイナスとなる41.8%減、直航分と合わせた日本発米国向けは4.7%減少した。

日本発直航分は、邦船三社の合計シェアが大幅に拡大した一方、外船上位7社の合計シェアは2.6%の減少となった。東京発が2.3%増えたのに対し、神戸発は2.3%減。

前年の韓進海運の日本発直航シェアは6.1%で、東京積50.9%、名古屋積25.8%、神戸積18.4%の割合だったが、「韓進分はシェア上では邦船にシフトした形に見える」(ゼポ・データマイン)としている。