ロジスティクス商船三井が30日に発表した前3月期決算は、売上高が5.1%伸びたものの、コンテナ事業で赤字幅が100億円近く拡大した影響で、全体の営業利益は58%減の172億4900万円と落ち込んだ。
コンテナ船事業は赤字が145億円から241億円へと拡大、アジア向けの荷動きが伸び悩み、北米西海岸部やアジア各港での混雑によるコスト増などが減益原因となった。不定期船事業は5.3%の減益、関連事業も2%減益。一方フェリー・内航事業は99.5%増と2倍近い増益となった。
今期は減速航海や運航効率の改善などを進め、売上高は3%増の1兆8200億円、営業利益85.5%増の320億円、最終利益1.5%増の430億円を見込む。
[商船三井]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 1,817,069 | 1,729,452 | 5.1% | |
営業利益 | 17,249 | 41,092 | -58.0% | |
経常利益 | 51,330 | 54,985 | -6.6% | |
当期純利益 | 42,356 | 57,393 | -26.2% |