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アドバンストメディア

屋外・高騒音下の音声認識システム実験に成功、8月発売

2015年5月1日 (金)

サービス・商品アドバンスト・メディア(東京都豊島区)は1日、自社開発の音声認識・音声対話専用バッヂ型ウェアラブルデバイス「アミボイスフロントWT01」のベータ版と、救急医療用ハンズフリー「音声認識記録システム」の連携実証実験が成功した、と発表した。

屋外・高騒音下の音声認識システム実験に成功、8月発売

救急現場では患者に対する確認事項、搬送先医療機関への連絡、医師との会話、患者処置記録など多岐にわたる作業を行う必要があり、救急車の中でもゴム手袋をはめて処置を行うため、手を使用する端末操作や走行中の車の中で時間経過、処置内容などの手書き記録を残すのが困難で課題となっていた。

そこで、島根大学とテックシロシステムは、ハンズフリーで音声入力できるよう、アミボイスを組み込んだ病院前救護用「音声認識記録システム」を開発したが、救急車のサイレンや屋外の騒音のため、高い精度で認識結果を出せないでいた。

こうした問題に対応するため、高騒音環境下で高い精度で音声認識できる「WT01」のベータ版と連携実証実験を行ったところ、高い効果を得ることができた。

これにより、両手がふさがった状態で処置記録を正確に文字化することが可能になり、搬送先の医師にリアルタイムにデータを伝えて医師から的確な指示を仰ぐことや、搬送先医療機関でも適正な受入準備が可能になるなど、救命率の向上が期待される。

また、ヘッドセットマイクを装着することで最大100dBの耐騒音性能、最大10メートルの耐風性能を発揮できるようになり、人混み、ホールの中などの雑音や残響が多い環境のほか、高騒音下の工場・事業場、屋外で高精度な音声認識できるようになった。

実証実験の結果を受けて、同社はアミボイスWT01を8月から販売する計画で、同月には無線機(インカム)の代わりとして利用するハンズフリーIP通話サービスも開始する。

駆動時間は連続動作時間8時間以上、連続待機時間100時間以上で充電時間は2-3時間。56グラム。

■問い合わせ先
アドバンスト・メディア
クラウド事業部
TEL:03-5958-1522
FAX:03-5958-1033
E-mail:info@advanced-media.co.jp