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日本郵船、中国の完成車物流を強化

2011年6月16日 (木)

ロジスティクス日本郵船は15日、世界最大の自動車市場に急成長した中国での完成車物流事業を強化するため、中国現地法人日郵汽車物流(中国)有限公司を設立し、4月1日に業務を開始したと発表した。

 

同社グループは2003年より中国での完成車物流事業を開始し、中国全土への完成車陸上輸送サービスや大連、天津、上海、広州の主要4港での自動車船ターミナルの運営に加え、VDCやPDIといった付加価値サービスの提供を含む完成車物流サービスを展開してきた。

 

新法人を設立することで顧客窓口を一元化し、中国全土に広がる完成車物流のサービスネットワークを最大限に活用し、顧客ニーズに対応した最適なソリューションの提案を目指す。

 

完成車の陸上輸送については、2005年から同社中国物流現地法人NYKロジスティクス(中国)の一部門として展開し、2010年には同社グループ全体で約700台保有する完成車運搬用トレーラーで約85万台の完成車を港や工場からディーラー店まで輸送するなど、外資系会社では最大級の規模に成長した。

 

新法人は、この完成車の陸上輸送事業を引き継ぐとともに、その他の完成車物流サービスの一元窓口となることで、中国自動車市場のさらなる発展に総合的に対応していく。また、顧客のニーズをターミナルや陸上輸送、VDC、PDIなどの運営に反映させ、品質向上と競争力強化を図る。

 

NYKロジスティクス(中国)が今まで提供してきた自動車部品物流といった完成車の陸上輸送以外の物流サービスは、引き続き同社が担当する。