ロジスティクス伊勢湾海運が12日に発表した前3月期決算は、台湾、メキシコなど海外で新規事業や新拠点の開設を進め、売上高が12.1%増加。この影響で営業利益も14.2%増と好調に推移した。
海外では、2014年8月に台湾で新会社を立ち上げて国際複合一貫輸送サービスの提供を開始。10月には中国・上海を中心とした華東地域で営業活動を行う合弁会社の合弁契約を解消し、新会社を設立。メキシコでは自動車生産の拡大に伴う物流需要を取り込むため、同国に新会社を立ち上げ、海外拠点を10か国25拠点へと拡大した。
ことしに入って3月にインドネシアの既設重量物対応倉庫に隣接した用地で一般貨物、自動車部品などに対応する倉庫が稼働。4月にはタイ・スワンナプーム国際空港近郊に重量物対応可能な倉庫が稼働した。
国内も倉庫、海上運送、陸上運送、船内・沿岸荷役などの主要事業で軒並み増収となった。
今期は売上高575億円(4.4%増)、営業利益30億円(11.9%増)、最終利益17億6000万円(11.8%減)を見込む。
[伊勢湾海運]2015年3月期連結決算(単位:百万円)
2015年3月期 | 2014年3月期 | 増減 | ||
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売上高 | 46,486 | 41,460 | 12.1% | |
営業利益 | 1,688 | 1,478 | 14.2% | |
経常利益 | 2,351 | 1,853 | 26.9% | |
当期純利益 | 1,243 | 936 | 32.7% |