M&A民事再生手続き中だった加藤運輸(千葉県松戸市)は25日、再生計画が確定し、同社の物流事業を磐栄ホールディングス(HD、福島県いわき市)グループに承継することが決まったと発表した。千葉地方裁判所は昨年10月に再生手続き開始を決定しており、ことし8月の債権者集会で計画案が可決、9月18日付で認可決定が確定した。
加藤運輸は1975年創業。食品容器や農業資材など食品関連の輸送を主力とし、ピーク時には車両320台超を保有した。2022年3月期に売上高73億円を計上したが、物流センターやリサイクル工場への大型投資が重荷となり、資金繰りが急速に悪化。24年10月、負債68億円を抱え民事再生手続き開始決定を受けていた。
スポンサー選定の結果、5月に磐栄HDと契約を締結。再生計画に基づき、10月1日付で物流事業はグループ会社の五月運輸(東京都足立区)へ承継される。子会社の山田運輸店(川崎市川崎区)と山梨配送(山梨県笛吹市)の株式は磐栄HD関係会社に譲渡され、債権者への弁済は12月に実施される予定だ。
磐栄HDは東北から首都圏にかけて事業基盤を拡大しており、加藤運輸の物流資源を取り込むことでシナジー効果を高める考えだ。
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