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日本HP、ノートPCを東京で生産、2分の1に納期短縮

2011年6月20日 (月)

拠点・施設8月から東京・昭島事業所でノートPCを生産日本ヒューレット・パッカード(日本HP、東京都江東区)は17日、ノートPC製品の一部の生産拠点を日本に移し、今夏から東京都昭島市の工場で生産を開始すると発表した。

 

ノートPCは現在、海外工場で製造しているが、8月を目標に法人向けノートPCの一部の機種の生産を昭島工場に移転し、顧客の要望に合わせて仕様・構成を工場で作り込む注文仕様生産(CTO)方式で生産を開始する。拠点を国内に移すことで、これまで10営業日だった納期を標準5営業日と、大幅な納期短縮が可能になる。

 

また、遠距離(海外)輸送中の振動、衝撃、温湿度変化などに起因する初期不良の低減に加え、日本人スタッフによる厳しい工程管理や製品検査、顧客の声を製造現場に即座にフィードバックすることなどにより、製品品質の大幅な向上を目指す。

 

今回国内生産を開始するのは法人向けノートPCの15.6インチ液晶搭載「HPプロブック6560bノートブックPCシリーズ」、今後発売予定の12.5インチ液晶搭載のハイエンドモバイルノートPCの2機種。国内生産化の開始に際し、法人向けノートPC製品のラインアップの中でも中核に位置付け、自由なカスタマイズによって最小構成からハイエンドまで幅広い構成を顧客に提供できるこの2機種をまず選択した。

 

国内で生産することで、同社では「単に短納期、高品質だけではなく、法人の顧客の多様な要望にきめ細かく対応したサービスの提供も同時に可能となる」としている。今後、この2機種以外の他の法人向けモデルや個人向け製品でも、年内を目途に順次国内生産を拡大していく。

 

日本HPは、1999年7月から旧コンパック多摩事業所でデスクトップPC製品の国内生産を開始した。その後、生産製品の拡充、工場の移転、製造ラインの拡張などを経て、現在は昭島事業所で数多くのデスクトップPC、ワークステーション、サーバー製品を生産、出荷している。