メディカルJR東海、ジェイアール東海物流、Gaudi Clinical(ガウディクリニカル、東京都中央区)は7日、東海道新幹線を使った法人向け即日荷物輸送サービス「東海道マッハ便」を活用し、再生医療に用いる細胞や細胞加工物の輸送を17日から開始すると発表した。これまで首都圏に限られていたGaudi Clinicalの再生医療の供給エリアを、名古屋地区と大阪地区へ広げる。
再生医療では、患者から採取した細胞や血液などの品質を維持するため、採取から細胞加工施設への到着、製造開始まで厳格な時間管理が求められる。このためGaudi Clinicalでは、提携医療機関と細胞加工施設を同一地区に置く必要があり、提携先も首都圏に限られていた。
3社はこれまで、東海道マッハ便を使い、患者から採取した細胞を医療機関から細胞加工施設へ運ぶ往路と、培養後の細胞加工物を医療機関へ戻す復路の輸送試験を実施。輸送中の品質を確保しながら、迅速かつ安定した輸送が可能との結果を得たことから、17日から輸送を開始する。
東海道マッハ便は、東海道新幹線を利用して東京、名古屋、大阪など主要都市間で荷物を即日輸送する法人向けサービス。3社は、新幹線の速達性や定時性に加え、低振動の輸送環境を、時間や品質管理の条件が厳しい再生医療物流に活用する。
Gaudi Clinicalでは、製造した細胞加工物をマイナス80度で保管し、輸送時もマイナス60度以下を維持する超低温輸送を採用している。ドライアイスを使わない冷却技術と、輸送時の物理的な衝撃を抑える技術を組み合わせている。また、提携医療機関の近接地には、細胞加工物の最終調整や品質確認を行うコンパクト細胞製造ユニット「KIOSK」を設置している。

▲オフィスビル内に設置されたKIOSKの外観(出所:JR東海)
今回の運用では、新幹線による都市間輸送を組み込むことで、細胞加工施設と医療機関を同一地区に置く必要があった従来の輸送上の制約を緩和し、首都圏外への再生医療の供給につなげる。
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