財務・人事SBSホールディングス(HD)が7日発表した2026年12月期第2四半期の連結決算は、売上高が前年同期比28.8%増の2942億5800万円、営業利益が前年同期の2.8倍となる179億4800万円、最終利益が3.9倍の108億9800万円だった。売上高、各利益とも中間期として過去最高を更新した。新規連結会社の貢献に加え、物流不動産の流動化が前年同期を大きく上回った。
主力の物流事業は、売上高が21.7%増の2690億8700万円、営業利益が71.6%増の83億3400万円だった。3PL需要を取り込んだ新規・既存顧客の取引拡大に加え、料金適正化や不採算拠点の収支改善が進展。ブリヂストン物流とオランダのブラックバード・ロジスティクスの新規連結も増収増益に寄与した。不動産事業では、野田瀬戸物流センターA棟の流動化が利益を押し上げた。
同日開いた決算説明会では、物流事業の収益構造改善が進んでいることが明らかになった。最高財務責任者(CFO)の五味夏樹氏は、物流コスト上昇に対応した料金適正化が前年を上回るペースで進捗していると説明。物流事業の営業利益率は前年同期の2.2%から3.1%へ上昇し、26年度計画の2.8%を上回った。
不採算拠点の収支改善も進んだ。25年度に17億9000万円を改善したのに続き、26年上期は7億3000万円を改善し、25年度以降の累計改善額は25億3000万円となった。同社は料金適正化に加え、不採算拠点の改善や倉庫の空き坪削減などを通じ、近年低下傾向にあった物流事業の利益率引き上げを進めている。

▲(左から)SBSホールディングス最高財務責任者の五味夏樹氏、社長の鎌田正彦氏
社長でSBSグループ代表の鎌田正彦氏は、成長戦略として掲げる「物流ポートフォリオの拡充」の進捗を説明した。M&Aを重ねるなか、2014年には食品物流が56%を占めていた事業構成は、現在ではメーカー物流が60%を占める構成へ変化した。多角化したポートフォリオを背景に、3PLでグループ各社が強みを持つ領域で営業を強化。SBS東芝ロジスティクスの建設関連、SBSネクサードのIT関連など、既存のノウハウを生かした新規案件の獲得が進む。食品物流でも、SBSフレックが高齢者施設向け給食事業、冷蔵から冷凍分野への展開を拡大するなど収益力を高めており、SBSゼンツウとの2社合計の営業利益率は3.2%まで上昇した。
ブリヂストン物流は10月に「SBSタイヤフロンティア」へ社名を変更する予定で、複数のタイヤメーカーを対象とした共同保管・共同配送を進める。ブラックバード・ロジスティクスも国際物流の増収に寄与しており、主要顧客の事業拡大に対応して新たな倉庫を契約するなど事業規模を拡大している。両社などの連結により、グループの倉庫運営面積は126.5万坪まで拡大した。
中間期の業績が期初予想を上回ったことから、通期業績予想も上方修正した。売上高は従来予想から200億円引き上げ5800億円、営業利益は25億円引き上げ265億円、最終利益は10億円引き上げ145億円とした。
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