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ドイツポストDHL、ネパール支援活動を延長

2015年5月21日 (木)

ロジスティクスDHLジャパンは20日、ドイツポストDHLグループの災害対策チーム(DRT)がネパール現地での活動を5月末まで延長すると発表した。

ドイツポストDHL、ネパール支援活動を延長

今回の延長は12日にネパールで再発した地震とその被害に対応するための措置で、災害対策チームは、カトマンズのトリブバン国際空港の機能を維持する活動を引き続き担う。

同社の災害対策チームは4月25日に起きた最初の地震後48時間以内に配置された。チームは18人のボランティアメンバーで構成し、全員が物流のエキスパートで災害管理の訓練を受けている。

3班に分かれてカトマンズのトリブバン国際空港に届く救援物資のロジスティクスオペレーションを担っており、過去3週間にわたって送られてきた2000トン以上の救援物資を、限られた設備を用いて仕分けし、国際的なNGOが各地へ運搬しやすくなるよう、空港の滑走路場に面した国際連合世界食糧計画(国連WFP)が運営するメインの倉庫に運び入れてきた。

空港は旅客機・貨物機が兼用で利用する滑走路が一本で、同時に飛行機9機の処理が可能だが、一機につき196トンまでの貨物重量制限がある。空港の設備や資源が不足しており、同社は「現在のひっ迫した状態では、必要としている人々に救援物資を届けるスピードに悪影響を及ぼす主な要因になっている」と指摘。

DHLの人道問題ディレクターを務めるクリス・ウィークス氏は「強い地震が再発しており、これは救援物資の輸送活動が今後も長期間必要となることを意味している」「救援活動を継続するため、限られた資源を最大限に活かせるシステムを立ち上げた。航空当局、ネパール軍、国際協力団体、国連との緊密な連携により、日々の航空便発着を確実にしている。空港施設の滑走路側で貨物を受け取り、必要な手配などを迅速に行うためのプロセスも作りあげた」と説明している。