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経産省、包装の環境配慮でJIS規格制定

2015年5月21日 (木)

行政・団体経済産業省は20日、包装の環境配慮に関するJIS規格を制定したと発表した。

「包装」が備える内容物の保護、必要な情報の表示などの機能に加え、環境配慮の観点から、包装の環境負荷を最小化する手順、評価方法を規定した「JISZ0130-1から3」を制定したもの。

包装・容器は容器包装リサイクル法の制定以来、産業ごとに包装の環境負荷低減を目指した努力が続けられているが、それぞれで手法や評価方法が異なっているため、「客観的なものさし」を示すことを目指して標準化、規格の制定を進めていた。

▲規格群の関係(出所:経済産業省)

▲規格群の関係(出所:経済産業省)

包装の環境配慮に関するJISは、ISOと同様の体系の規格群として制定することにしており、今回は、包装の環境分野の一般的要求事項(JISZ0130-1)、包装システムの最適化(JISZ0130-2)、リユース(JISZ0130-3)を先行して制定した。

包装システムの最適化では、包装に求められる機能を満たした上で、材料の質量か容積を最小化し、それを保証するための要求事項、手順を規定。また、環境に有害な物質の評価方法、最小化も定めた。

また、第3部(リユース)は対象の包装がリユース可能か判断するための要求事項、これらに付帯する回収、洗浄、修理など、再び使用するために必要な原状回復システムの要求事項、適合性を評価する手順を示した。

今後、第4部から第6部までの規格もJIS化することで、包装の環境影響の評価を行う基盤を整備する。