ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

三井造船、二元燃料ディーゼル機関でデモ運転

2015年6月18日 (木)

荷主三井造船、二元燃料ディーゼル機関でデモ運転

三井造船は、商船三井向けに南日本造船が建造するメタノール運搬船に搭載する「電子制御式リキッドガスインジェクションディーゼル機関」(ME-LGI)で、メタノール対応可能な二元燃料低速舶用ディーゼル機関のデモンストレーション運転を実施した。同機関搭載船の竣工は2016年。

自社テストエンジンで実施したメタノール燃料運転で得られた知見を基に運転を行ったもの。ME-LGI、メタノール供給装置の安全性の検討は、国土交通省の「次世代海洋環境関連技術開発支援事業」に採択され、日本海事協会との共同研究の一環としても実施している。

メタノールは、CO2排出量の削減が期待できるだけでなく、硫黄酸化物(SOX)、粒子状物質(PM)排出の大幅な削減につなげることが可能。

また、ME-LGIはメタノール燃料のほかにエタノール、LPG、ジメチルエーテルにも対応する。

同社はME-LGI機関の製造・運転体制、LFL燃料供給システムを含めた統合的な制御システムを確立したことで、ME-GI(液化天然ガス、重油)、ME-GI-エタン(エタン、重油)、ME-LGI(メタノールほか、重油)など多様な燃料ニーズに対応できる体制を整えたことになる。